理科 高1 東京大学 大気海洋研究所見学会
2016.09.21
報告か遅くなってしまいましたが、高1の生徒を主とする13名は、夏休み最終日の8月31日、柏にキャンパスを置く東京大学の大気海洋研究所を見学しました。
はじめに東京大学や大気海洋研究所についての概要を説明していただき、その後、研究に関する講義や、研究施設・設備の説明をしていただきました。学食でランチを取ったあと、午後はミネラルウォーターを使った実習、そして最後に教授や院生との懇親の場も設けてくださり、朝から夕方まで濃密な時間を過ごさせていただくことができました。お忙しい中、ご対応くださった関係のみなさまに、この場を借りて感謝申し上げます。
以下、写真とともに振り返らせていただきます。また、最後に参加生徒の感想も掲載します。
9時半から、羽角博康教授に東京大学や大気海洋研究所の概要を説明していただきました。大気海洋科学が様々な内容から成り立っており、また、その内容は中学・高校の科目で言えば、物理・化学・生物・地学・数学といった様々な分野にまたがっているということでした。
横山祐典教授から研究に関係する講義をしていただきました。放射性同位体や安定同位体の話を核に、数値年代の決定、気温・水温など古環境の復元、気候変動など、多岐にわたる内容を丁寧に説明していただきました。
こちらは化学的な処理作業をする場所です。
こちらは加速器質量分析装置です。ごく微量の放射性炭素を高精度で測定することができます。
同位体測定をする前のサンプル処理をしているところです。液体窒素を用いて、融点の違いからガスを分離することができます。
午後からはミネラルウォーターを使った実験・実習です。初めにコップの中の5種類のミネラルウォーターを実際に飲んでみて、味やにおい、好き嫌いなど、感じ取ったことをメモします。
ICP-AES(誘導結合プラズマ発光分光分析装置)という機器を使い、水の中のカルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウムの量を測定します。
測定した値から、濃度や硬度の計算をします。
各班で測定した値を共有し、何番の水が何という銘柄のミネラルウォーターに該当するのか、再度考えます。答え合わせのときには盛り上がりを見せていました。
実験のあと懇親の場を設けてくださり、横山教授や院生のみなさまが、1時間以上も個別の質問に応じてくださいました。学問的な内容はもちろん、研究者という仕事、研究生活のことや、受験勉強にいたるまで、いろいろな質問がかわされていたようで、非常に有意義な時間となったようです。
最後に集合写真です。一日本当にありがとうございました。参加生徒も、良い態度で臨めていたと思います。お疲れまでした。
本当は全員の感想をご紹介したいところではありますが、一人の生徒の感想を以下に載せます。
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